筋萎縮性側索硬化症とはどのようなものですか?
筋萎縮性側索硬化症というのは、全身の運動ニューロンが変性し、結果として全身の筋萎縮を生じる原因不明の病気のことをいいます。
具体的な症状としては、手足の筋力低下が進行し、筋萎縮が目立ってきます。また、球麻痺を生じますと、舌の萎縮、言語障害・嚥下困難を呈します。
進行して呼吸筋麻痺を生じますと、人工呼吸器の装着が不可欠となり、寝たきり状態になります。ただし、重度化しても意識障害は起こらず、明瞭に保持されます。
進行性の経過をたどり、5年以内に死亡することが多いですが、人工呼吸器の管理の下で10年以上の生存例も増加しています。 |